「よごとさ~ん」
「んー」
「そろそろ俺休憩終わるんでどいてください~」
「んー…」
「…ちょっと!そのまま寝る気でしょ!?」
「寝ない寝ない…すぅ」
「あ~…」
「どうせ今日暇だし、まひろも居るんだから多少サボっても平気だって」
「そういう問題じゃないんですけども…」
「じゃあこうしよう、今日の夏生の仕事は俺の枕」
「突然のモノ扱い…都合のいい奴隷だ…」
「そういうんじゃないよ。あと30分したら俺出ないといけないからそれまで、はい始め。」
「ええ…まさかの時計係まで…ってかまひろさんにこのこと伝えなきゃ…」
「全部筒抜けだよ」
「!!!まひろさん!?いつからそこに…ってか筒抜け…!?」
「この待機部屋、監視カメラ付いてるんだよね。暇だからずっと覗いてた」
「ならよごとさんが寝る前に止めてくださいよ~…」
「今日は珍しく暇だし別にそのままでもいいかなって」
「なんとまぁ、ゆるいなぁ…」
「ま、あと30分そいつの枕係頑張って。」
「はぁい…」
「あ、それとお誕生日おめでとう」
「!?」
「それ俺からの誕生日プレゼントね、ごゆっくり~」
「な…あ、ありがとうございます…」
ーーー
まひろは夏生の恋路の応援は面倒なのでしないがちょっとした後押しとかは気まぐれでする。誕生日は履歴書見た時に覚えてたとか。記憶力は良さそう。だが特別お祝いする予定は無く”そういえば今日だな”くらいの気付きでの行動。よごとは職業柄スキンシップに抵抗が無く、距離感がややバグ気味。なので平気で誰にでもこういうことする。ただ夏生の好意に気付いての行動だから罪深い。誕生日だと言うことは知らないと思う。