「お~い、学志くん~~~」
「なんだ」
「今日誕生日でしょ~?」
「それがどうした」
「え、リアクション薄…」
「この歳になっていちいち誕生日で浮かれると思ってんのか」
「これだから独身で可哀想なおじさんは…」
「あ?それ言いにわざわざ降りてきたんかお前」
「違うよ~!ふふふ、実はね…学志くんをお祝いするために、こんなもの用意しました!じゃじゃん!」
「……」
「だからリアクション薄いって!むしろ無じゃんそれは」
「いや、そんなテンションでPS5出されても」
「え?やりたくない?PS5」
「別に…ってかお前がやりたいだけだろ」
「ばれたか…ってことでやろう!はいこれ学志くんのコントローラーね!」
「はぁ、まあいいか…」
…
「ぎゃ!また死んだ!助けて!」
「そんな角度でやってっからだろ、どけ」
「意外とやりやすいんだよ」
「はぁ…それにしてもお前、ゲーム昔っからやってんのに全く上達しねぇな…」
「学志くんはどんどん上手くなるよね…」
「これくらい誰でも出来んだろ」
「ここに出来てない人がいるでしょうが!」
「悔しかったらもうちょっとマシな動きしろ」
「くっ…みてなよ…いつか絶対ギャフンと言わせるんだからね…」
「はは、そんな日が来るとは思えんがな」
「ふん、思ったよりすぐ来るんだからね…ふぁ~あ、眠…」
「…もうこんな時間か」
「思ったより時間進んでたねぇ…いつの間にてっぺん超えてた」
「お前明日朝からだろ、はよ寝ろ」
「はいは~い。学志くん、お誕生日おめでとう~…おやすみー…」
「あーはいはい、どうも…ってそこで寝たら容赦なく落として置いてくからな」
「zzz…」
…
まとめと補足
このあと寝落ちたアンちゃんは普通にソファに置いていかれる。
学志くんにとってなんでもない誕生日という日に一つ思い出を作ってあげたいアンちゃん。
物より思い出派。学志くんは自分で使うモノは自分で買いたい派なので。
2人は兄妹みたいなもんなのでこの距離感にも違和感無し。PS5はバイトで貯めた金で購入。
プレイしてるのは某地球を防衛するゲーム。協力プレイ。
あとはレースゲームとかもよくする。学志くんが負けることはまず無い。