「お疲れ、ほれこれ」
「お疲れ様です。ありがとうございます」
「悪いな急に呼び出して」
「いえ、気にしないでください」
…
「それにしても」
「？」
「お前最近、ラボ以外の奴らとよく遊んでるんだって？」
「遊んでる…？まあそれなりに出向くことならありますが」
「はは」
「…なんで笑うんですか」
「いやぁ、お前変わったなぁって思って」
「…そうですかね」
「ああ、昔のお前じゃ考えられないよ」
「…」
「さ、戻るか。あー…面倒だ」
「はい」
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一部のラボメンツとしか深く接しない輝己が自ら交流の幅を広げてることに学志くんはすごく喜んでる。輝己は最近様々な企画に呼ばれているのがきっかけになったのか最近は自分の意思で周りとの交流の時間を確保してる。誰とでも仲良く、とまではやっぱり面倒だし嫌だからしないけど。遊びは基本輝己が出向く。というか自分からはまず誘わないので呼ばれたら行くというだけ。多分今日もお祝いしようってどこかのコミュニティで言われてたかもだけど、仕事だからって断ったんじゃないかと。また後日お祝いしてもらってるかも。ラボメンツは昼も夜も忙しい奴が多いので基本的に全員集まってパーティみたいなことはしない。個人的にお祝いの言葉かけたりはしてそう。…わざわざ連絡してまでお祝いするのは光くんくらいかもしれないけど。
今日はラボ関連の何かしらの接待的なパーティがあったとか。輝己は当初行く予定は無かったけど誰かの代打で急遽招集された。学志くんは終始猫かぶらないといけないからめちゃくちゃダルそう。輝己は上辺の愛想と会話は出来るのでそれなりにこなしてる。多分人嫌いというより人と深く関わるのが面倒で嫌いってだけ。学志くんとかラボメンツにはめっちゃ心開いてるし普通に喋る。広く浅く心を開くのが面倒ってだけ。まあ無口ではあるけど。独立ラボ与えて貰ってるのもチームワークより超個人プレーのほうが圧倒的に輝己に合ってるから。プライベートの友達が増えても仕事的には超個人プレーのが捗るから独立ラボ勤務は継続。
今日が輝己誕生日なのをもちろん把握してる学志くん。パーティが終わって帰る前とかにさらっとお祝いの言葉と一緒に高い時計とか当たり前のように渡してきそう。愛が重い。気に入った相手（輝己くらいだけど）服から何から貢ぎ癖があるから。悪いと思いつつも受け取らないのも悪いから輝己は毎回素直に受け取る。そういうところも学志くんのイエスマンなので。学志くんは気に入った奴の誕生日しか覚えてない。それもほんの一部。流石にラボメンツは全員覚えてるけど賢盗とかは絶対覚えてないしそもそも知らないし興味がない。輝己ももちろん学志くんのは覚えてる。というか分かる人のは全員覚えてる。賢盗のもあっちが勝手に教えてきたから頭には入ってる。祝いはしないけど。
