おしゃべり倉庫

うちの子がおしゃべりしているだけの倉庫

研究所シリーズ Vol.01

 

和菓子VS洋菓子

 

とある研究所の休憩室

 

「おつかれーっす…ってあれ、輝己来てんの珍し!」

「…うるさい、お前に用はない」

「ひど!あ、この前もらったもみじとクッキーあるけど食べる?」

「食べる」

「オッケーちょっとまってて~」

「…」

 

 

「あら!輝己くんがいるじゃない!珍しい~!」

「…俺別に珍獣とかじゃないんですけど」

「いやいやどう考えても珍獣じゃない貴方。今日はどうしたの?」

「学志さんに急ぎの用事があるからと呼ばれたので」

「あー今取り組んでるアレのことかしら。大変ね、お疲れ様。」

「どうも」

「お待たせ~ってざらきさんじゃん。お昼休憩?」

「そうよ~あ、そのもみじたち昨日別支部の人が持ってきたお土産?私もいただいちゃお」

「結構いいやつみたいっすよ~お茶と紅茶も入れてきたんでお好きな方一緒にどうぞ」

「(すっと無言でもみじに手を伸ばす輝己)」

「準備がいいわね~さすが光くん。」

「やっぱ和菓子にはお茶っすよね~俺も食べよ。」

「光くんは和菓子派?」

「どっちかっていうとそうですね。特にあんこの優しい甘さが好きっす」

「私も和菓子派かも~カロリーとか考えちゃうとね。もちろん洋菓子も好きよ?」

「ざらきさんってそのへんの女の人よりその辺しっかり考えてそう…」

「ふふ、美を維持するには色々と大変なの」

「勉強になるようなならないような…」

 

「…あ?輝己じゃん。なんでいんの、珍し。」

「…それ今日3回目なんですけど。」

「知らねぇよ、聞いてんのこっちだろうが答えろや」

「ボスに呼ばれたんですって。今やってるアレの件で」

「あー…そういうことね。おつかれ。」

「リカさんは洋菓子と和菓子だとどっち派っすか?」

「は?何だよ急に。」

「今お土産食べながらその話しててね。で、どっち派なの?」

「洋菓子」

「へぇ!そんな即答するなんて意外っすね!」

「強いて言うなら洋菓子ってだけでそもそも俺はそんな甘いもん好きじゃねぇよ」

「じゃあなんで洋菓子にしたんすか…?」

「洋菓子のほうがコーヒーに合うからじゃない?」

「そういうこと」

「なる~」

「ああ、ここにいた。悪い輝己、待たせたな。」

「(もぐもぐ)…お疲れ様です。」

「なんだお前ら揃いも揃って、どうした?」

「輝己くんがラボにいるのが珍しくて皆集まってきちゃった感じかしら?」

「吸引力すげぇな輝己」

「はぁ。」

「ところでボスは洋菓子と和菓子、どっち派?」

「あ?なんでそんなこと…ってああ、その土産の話か?」

「まあそんなとこね。」

「あんまりこだわりねぇけど強いて言うなら洋菓子」(クッキー手に取り)

「もしかして、コーヒーに合うから…!?」

「お、よくわかったな。珍しく冴えてんじゃねぇか光」

「いや~さっきリカさんも同じこと言ってたからもしかしてと思って。ボスもコーヒーよく飲むし」

「まあ和菓子も好きだけどな。ただ今の気分が洋菓子なだけで」

「はぁ、だから太んだよ学志さんは。つかまたちょっと太っただろ」

「うっ…いいんだよ。何があっても俺にはスリム薬がある」

「薬ばっかりじゃなくてちゃんと運動もしなさいね」

「はいはい」

「ってか輝己は?どっち派?」

「…(もぐもぐ)甘ければどっちでもいい」

「もみじもクッキーもめっちゃ食ってる…」

 

‐‐‐

 

まとめ

さとし 状況によってどっち派にもなる
ざらき 和菓子。カロリー的な意味で
リカ 洋菓子。コーヒーに合う甘さ控えめなものに限る
てるみ 甘けりゃなんでもいい
ひかる 和菓子。あんこ大好き