あなたはどういうお仕事をしていますか?
「(無言で幸介の前まで箱を押し出し)」
「(ガサゴソ)…おっ、わりと王道なのが来たね。”あなたはどういうお仕事をしていますか?”だって。」
「仕事?してないけど。」
「ヒモは気楽でいいな。」
「毎日楽しいよ。みんな俺に甘いし。学志さんはボスでしょ?科学ラボの」
「まあそうだけど。なんかお前に説明されると腹立つな。」
「いや~それほどでも。ま、何してるかとか全然知らないけど。」
「確かにそこまで詳しくは俺も知らないな。エイリアン関連でしたよね」
「ああ。簡単に言えばエイリアンとの共存サポートってとこか。詳しく言ってもわからんだろ」
「うん、わかんないし興味ない」
「賢盗…さ、学志さんはラボの総監として、小倉くんは何を?」
「こいつはエイリアンとその他関連生物の研究がメイン。シグザム(※)の生物は勿論、地球上の生物とエイリアンとの障害や関連性などをずっと研究してる。」
「変人なのにやってること思ったよりしっかりしてんじゃん」
「褒めるならちゃんと褒めろクズヒモニート」
「なーんでボスが怒ってんだよ!」
「まぁまぁ…聖くんはプログラマーだったよね?」
「ふぅん、プログラマーって何してんの?」
「お店のウェブページ作成して管理したり、注文を受けたアプリを作ったりが多いかな。」
「ハッキングとかウィルス作ったりとかは?」
「さすがに。ああ、でもセキュリティテストとしてなら。」
「どこかの会社務めだっけ?」
「いえ、最近独立しまして…個人で細々と活動させてもらってます。」
「その年で独立してそこまでの仕事をこなしてるのは素直に感心できるな」
「ありがとうございます。でもまだまだですよ。こっちから依頼貰いに行く立場ですし。」
「で、幸介は?」
「俺は弁護士だよ。」
「へーその体で?てっきりスポーツ系かと思ってた。筋肉で全て解決してるとか?」
「はは、ちゃんと法廷で議論して解決するよ。筋肉は趣味だからね。」
「幸介さん、うちの街でも結構有名ですよ。敏腕弁護士だって。」
「本当?それは嬉しいな。」
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まとめ
ひじり 全方位プログラマー
けんと クズヒモニート
てるみ 科学者(生物分野)
さとし 科学者(ラボ最高責任者)
こーちゃん 弁護士
(※)エイリアンが生息する星。ロケットやワームホールで行き来可能。