今までで1番大きな怪我は?
「はい聖、どうぞ。」
「はーい…(ガザゴソ)”今までで1番大きな怪我は?”うーん、なんかあります?」
「んー若い時に無茶して靭帯やっちゃったくらいかな。」
「へぇ、幸介さんでもそんなことあるんですね。」
「若い頃はみんなそんなもんだよ。今はしっかり自分の体気遣ってるから問題無いけどね。」
「怪我なぁ…子供の頃から怪我とは無縁だったな俺は。」
「仁科くんは昔から外で遊ばず家で本読んでたタイプでしょ。肌白いし。」
「ああ。それにうるさく喚くガキじゃなかったし、親も過保護だったから危険が少なかったのもあるな。」
「もしかして小倉くんへの過保護精神は親譲り…?」
「は?俺そんな過保護か?」
「((あ、無意識なんだ…))」
「はは…俺は擦り傷とか軽い打撲程度で、病院にかかるまで怪我は経験無いな。」
「そういや輝己、この前ラボの階段で寝落ちて転がってたよな。」
「え!?それ結構大事じゃないか…?小倉くん大丈夫だったの…?」
「ああ、大丈夫大丈夫。数段から転がっただけだし、ラボの医者にもすぐ診てもらって異常もなかった。ただ輝己がこういう体質なのを知らない職員が多くてなあ…突然倒れて意識も飛んでるもんだからラボ内がパニック状態で。そっち収めるほうが大変だった。」
「あのときはご迷惑おかけしました。すみません。」
「いや、あれは呼び出したタイミングが完全に悪かった。謝らなくていい。」
「はぁ…いやぁ大事なくてよかった…ってか賢盗は?今回やけに静かだけど…大きな怪我した記憶ある?」
「…え?ああ、怪我?刺されたことあるよ。いやああれはまじ死ぬかと思ったね。」
「え、まさか…彼女とかに?」
「違う違う!ただのセフレ!全くいい迷惑だっての。勝手に自分を彼女と思い込んで勝手に切れてさぁ!」
「そんなことがあったのによく今もそのスタンス貫いてんなお前…」
「だって俺悪くなくない?あいつが全部勝手にやったことじゃん~あ、ちゃんと警察にも通報したし、慰謝料も医療費も全部出してもらったから問題ないよ。みんなもヤバい女には気をつけな~」
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まとめ
ひじり 些細な擦り傷や打撲程度。自然治癒
けんと 女(セフレ)に包丁で刺される
てるみ 寝落ちて階段から転がり落ちる(軽傷)
さとし 生まれてこの歳まで目立った怪我なし
こーちゃん 学生時代に靭帯損傷(軽度)