煙草についてどう思いますか?
「学志さん、どうぞ」
「(ガサゴソ)…”煙草についてどう思いますか?”か。」
「煙草吸う奴~(挙手)」
「はーい(挙手)」「…」
「俺と、賢盗と、小倉くんの3人か。幸介さんはともかく学志さんも吸わない派なんですね。」
「ってか輝己の吸う本数えげくなくね?今も当たり前のように吸ってるし絶対肺真っ黒じゃん…」
「仁科くん的には小倉くんが煙草吸うのは問題無いの?」
「こいつちゃんと吸う場所弁えてるし吸ってる方が効率良くなるからな。止める理由がねぇ。」
「へぇ、てっきり健康問題とか気にして止めさせたいのかと思ってたよ。」
「健康問題なぁ…どっちかってと普段の食生活のが心配だな。最近はうちのスタッフが作った野菜取りに行かせて食うように言ってるから前よりはマシだと思ってるが…ちゃんと食ってるよ、な?」
「…!…ちゃんと食べてますよ。」
「幸介さんは?もし慶くん(※)が煙草吸い始めたら止めます?」
「慶が?今はまだ未成年だから吸い出したら流石に止めるけど…まあ成人したら本人の自由にさせるかな。」
「あれ、思ったより放任主義?」
「さすがに成人後に俺が干渉するのもね…あいつもバカじゃないし自由にさせても心配いらないよ。」
「賢盗はいつから煙草吸い始めたんだ?」
「え?高校卒業後かな。」
「ほぉ、意外だな。お前のことだから中学とか高校入ったあたりからガンガン吸ってるかと」
「いやいや~あの家が煙草なんか許すはず無いじゃん?」
「賢盗の実家ってすごく厳しい家柄なんだっけ?」
「そ~もうめんどくさくってさぁ!だから高校卒業と同時に家飛び出して…って俺の過去とか家のことは今どうでもいいから!じゃー聖は?いつから吸ってんの?」
「えっ、俺?あー…高校生のときからです。えと、すいません…」
「あはは。真面目そうに見えて意外とやんちゃだよね、聖って。」
「あれだろ?絵画の販売員してるときにしょっちゅう客と喧嘩してたってお前」
「え!?その話誰から…ってあぁ!アンちゃん(※2)か…!ってかたまたまですってあれは…!」
「へぇ~聖って意外と暴力的なんだぁ…!へぇ~!」
「おい、語弊を生む発言をこれ以上するなマジで殴るぞ…」
「おやぁ~?!殴ったらそれは認めたことになるんじゃないの~?ちょっとは頭冷やして落ち着けって~」
「…!!!ああもう!…小倉くん!煙草1本分けて!」
「…あ?別にいいけど。」
「(賢盗爆笑)」
「こんな動揺する聖の姿、初めてだなぁ。ちょっと面白いね。」
「余裕あるイケメンくんが崩れる姿ほど面白いもんはねぇわな。」
「ひ~笑った笑った。動画撮っとけばよかった~」
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まとめ
好きに吸えばいい。
煙草吸う人 ひじり けんと てるみ
吸わない人 さとし こーちゃん
(※)幸介の従兄弟。現在家に居候させている。
(※2)学志くんの家に居候中のエイリアン。少し前、聖と共に絵画販売の手伝いをしていた。
⚠喫煙は20歳から。フィクションにつられず、法を守って嗜んでください。